愛媛建設組合　組合員の皆さま

愛媛建設組合では、令和5年6月4日（日）に一人親方労災保険にご加入の組合員さまを対象に、ウェルピア伊予にて安全衛生講習会の開催と公演後に健康診断を受診していただきました。
講師には、労働安全コンサルタント山本昌弘氏をお招きし、『最近の建設業の労働災害発生状況と、危険有害業務への対応』をテーマに講演をおこなっていただきました。

労働災害発生状況としては、死亡災害の起因・年齢・請負形態別に近年の実態の説明があり、その後作業別に労災事故の実例が挙げられました。

危険有害業務については、有害化学物質が含まれる作業として、有機溶剤が含まれる材料を扱う作業（塗装・防水・防錆作業等）、アスベスト除去作業、粉じん作業等詳細を挙げて、事業者には労働者に対して呼吸用保護具使用、換気、関係者以外立ち入り禁止措置等が義務付けられており、有機溶剤管理の例として、容器に表示されているGHS表示の確認、塗装作業等で大量に使用する場合は有機溶剤作業主任者を選出し、飛散防止・火災防止・盗難防止等の保管管理をさせなければいけないこと等、安全衛生管理についてお話がありました。

最後に、これから多発することが予測される熱中症対策として、①WBGT値の測定 ②体調確認（朝礼時、作業時） ③こまめな水分・塩分補給 ④作業時間の短縮 ⑤涼しい休憩設備（氷等の配置） ⑥安全衛生教育 ⑦単独作業の禁止 ⑧救急体制の整備が挙げられました。

約1時間半の講演でしたが、講師の実際の現場写真を使った分かりやすい解説に、参加された組合員の皆さまは熱心に耳を傾けられていました。今回の安全衛生講習会が組合員の皆さまにとって、労働災害を防ぐための日常の安全作業に少しでもお役に立てれば幸いです。

組合ではこれからも、一人親方労災に加入されている組合員さまを対象に、安全衛生の啓発につながるよう、より良い講習会を企画・開催して参りたいと考えておりますので、次回のご参加も職員一同心よりお待ちしております。

（愛媛建設組合　職員一同）