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お知らせ

愛媛建設組合:安全衛生講習会を開催いたしました。

2024/06/11

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愛媛建設組合 組合員の皆さま

愛媛建設組合では、令和6年6月2日(日)に一人親方労災保険にご加入の組合員さまを対象に、ウェルピア伊予にて安全衛生講習会の開催と講演後に健康診断を受診していただきました。
講師には、労働安全衛生コンサルタント 山本昌弘 氏をお招きし、『最近の法改正と、熱中症予防」をテーマに講演をおこなっていただきました。

最近の法改正については、足場に関する法改正として、足場の点検には点検者の選任が義務付けられたことや、一側足場設置の際の作業床は1メートル未満とし、1メートル以上となる場合は本足場(建地2本)としなければならないこと、化学物質の使用に関する法改正として、化学物質を使用する事業者は化学物質管理者を選任し、労働者が化学物質にばく露することによる労働災害を予防する対策を講じること等についてお話がありました。

続いて、これから多発することが予測される熱中症について、熱中症による死亡災害の推移や月別発生状況、時間帯別発生状況の詳細が説明されました。熱中症が発生する仕組みと症状として、熱疲労(脳の血流が不足して頭痛・めまい)→熱けいれん(血液中の塩分が失われ筋肉がけいれん)→熱射病(高体温で脳の体温中枢が麻痺し発汗停止や意識障害)の段階があり、それぞれの対策が挙げられました。
さらに、熱中症の対応として、朝礼時や作業時等、頻繁に体温を測り38℃を超えていたら救急車を手配し体を冷やすこと、高温多湿作業場所においては、適度な通風または冷房設備を設けること、近隣に冷房施設を備えた休憩所や日陰等の涼しい休憩場所を設けること、人員不足や作業工程を守るために休憩を少なくすると熱中症の危険が増すため、特に7月から8月にかけては作業能率が低下することを想定し、休憩を増やす等の工夫を含めた工程表を調整しておくこと、作業員は行程が切迫した状況では、熱中症の初期症状を認めても作業を中止できず無理をして重篤化する事例が報告されているため、体調が悪い場合の意思表示をさせる報告制度を確立すること等の説明がありました。

約、1時間半の講演でしたが、講師の実際の現場写真を使った分かりやすい解説に、参加された組合員の皆さまは熱心に耳を傾けられていました。今回の安全衛生講習会が組合員の皆さまにとって、労働災害を防ぐための日常作業に少しでもお役に立てれば幸いです。

組合ではこれからも、一人親方労災に加入されている組合員さまを対象に、安全衛生の啓発につながるよう、より良い講習会を企画・開催して参りたいと考えておりますので、次回のご参加も職員一同心よりお待ちしております。

(愛媛建設組合 職員一同)