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お知らせ

石川県建設組合 安全衛生講習会を開催致しました。

2016/04/04

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石川県建設組合 組合員の皆さま

平素は組合事業にご理解・ご協力頂き誠にありがとうございます。

石川県建設組合では平成28年3月5日(土)に(一財)石川県予防医学協会にて労働安全衛生講習会を
開催致しました。
労働安全講習会は組合員の皆さまの安全衛生の向上と労働災害の防止の為、毎年度実施しており
14回目の開催である今回は66名の方にご参加いただきました。
今回の講習テーマは『墜落・転落災害をどう減らす~1メートルは1命取る~』((一社)労働安全研修
センター 小林氏)と、『腸(今日)から始める免疫力アップ大作戦』((一財)石川県予防医学協会
栄養管理士 馬場氏)の2部になります。

「墜落・転落」は死亡災害の中で最も多い災害事由であり、建設関係では特に「低層住宅での工事現場
における脚立からの転落災害」が多く発生していることから、脚立作業における災害リスクと安全対策
を主にご講演頂きました。

労働安全衛生規則上、脚立の使用については①丈夫な構造であること ②材料は、著しい損傷、腐食
がないものとすること ③脚と水平面の角度が75度以下とし、かつ折りたたみ式のものにあっては、脚と
水平面との角度を保つ為の金具等を備える ④踏み面は、作業を安全に行うために必要な面積を有する
こと、と明記されていますが、法律上の規定に従うだけでは十分な安全作業とは言えません。
なぜなら、脚立の使用実態として、脚立をまたぎながらの作業、天板上での作業、また折りたたみ式の
ものであれば金具を外してはしごように使用するなどの危険な作業実態があるからです。

このような作業は、墜落の危険性が高いのはもちもんですが、墜落した場合は、重量が軽く不安定な
脚立の特性から単なる転落にとどまらず状態が反り返り頭を打ち、最悪の場合死にいたる危険性を
有しています。それは例え1メートルの高さからとはいえ、脚立であれば十分起こりうるのです。
そのため十分な安全対策が必要となってきますが、まずは上記のような危険作業を実施しないことが
第一であり、高さのある場所での作業では足場の組立、作業床の設置、安全帯の装着などの安全対策
が必要となります。
脚立は手軽に使用できるがゆえ安全を軽視しがちでありますが、誤った使用方法や安全対策を講じない
と死亡災害にも繋がる危険性があり、改めて安全の認識ならびに防止策の必要性を感じる内容と
なりました。

続いての健康講話では「腸」がテーマとなりました。腸は人が誕生する時最初に作られる臓器であり、
人の意思とは関係なく自らの意思で働くことから第二の脳ともいわれ近年注目されています。その
働きとしては食べ物を消化することはもちろんですが、腸内に潜む腸内細菌が免疫力を高めたり
病原体から体を守る働きがあります。

腸内には100種類以上の細菌が存在するといわれ、主には①善玉菌②日和見菌③悪玉菌に分類され
それぞれが一定のバランスで存在しているのが良いと言われます。特に必要とされる善玉菌は腸を
健康に働かせ便秘や下痢といった症状をなくし、有害物質を体外に排出させます。一方、悪玉菌が
増えると便秘や下痢になるだけではなく、発がん性や老化を進行させるといわれます。

善玉菌を増やす方法としては食事と運動がポイントであり、特に食事面ではまず、便を作るために
1日3食を心掛けること。さらに、善玉菌を増やすといわれる乳酸菌を含むヨーグルトや発酵食品である
納豆やキムチ、味噌などの食品摂取が必要と言われます。反対にラーメンやケーキなどの脂質の多い
食事は悪玉菌を増やすことに繋がるので控えめにするなど食事管理による腸内環境の整え方に
ついてご講演いただきました。

講習終了後には安全衛生法に基づく健康診断を受診していただき、本会は全て終了となりました。
建設業は全産業中で労災事故の割合が高い業種になります。本講習会が日々のお仕事に役立つよう
次年度も引き続き開催していきますので皆さまのご参加をお待ちしております。

(石川県建設組合 職員一同)